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20年かかりました

「遅い帰りじゃあないか、承太郎。一体何時だと思っているのだ、今日は早く帰ると言ったのは貴様であったと記憶しているのだが。まったく!このDIOはまだ日も沈まぬ時刻から布団を出て貴様を待っていてやったというのに!まったく!決して浮かれて眠れなかったわけではないのだからな、そこら辺の所は勘違いするな――……承太郎?」
「……悪かった」
「……そこまでしおらしい態度を取られては逆に白けるばかりであるのだが。おい、承太郎、承太郎よ、ちと苦しいぞ」
「疲れた」
「疲れている輩の腕力ではないと思うのだが。そんな調子で抱きしめ続けていると、このDIOは潰れてしまうぞ」
「俺よりガタイいいくせになに言ってやがるんだ。いいから耐えろ。諸々の、なんつーか、諸々のあれを補給させてくれ。疲れてるんだ、本当に」
「待ちぼうけを食らわせた相手に仕事疲れの癒しを求めるのか、貴様という輩は!なんという厚顔無恥!先程の謝罪にどれほどの誠意があったかも分かったものではないな」
「申し訳ないと思っているし残念にも思っている。本当は、久々にお前を連れて外で食事をしようと思っていた。予約も済ませてたんだぜ」
「……貴様も随分と普遍的な中年男になってしまったものだなぁ。背中は随分と広くなったようだが、中身は順調に枯れていってしまっているようだ」
「まったくだ」
「これだけで足りるのか?」
「ん?」
「ただわたしを抱き締めるだけのことで、貴様は諸々のあれとやらを補給できるのかと聞いている」
「誘ってるのか?」
「無粋な所は何年経っても変わらんな、承太郎め」
「……DIO」
「なんだ」
「この死ぬほど疲れ切った状態で諸々のあれを補給しようと思ったら、俺は多分枯れた中年男じゃあいられなくなるような気がするんだが。それでも構わないか、お前」
「構うも何も、わたしはそういう貴様を全く想像できんのだからいいとも悪いとも言えん。御託はいい。わたしを愛しいと思うなら、貴様は早く埋め合わせに取り掛かるべきだ。貴様も諸々のあれとやらを補給できるのだから一石二鳥ではないか」
「あとで貴様とはもう口をきかんとか言うんじゃあねぇぞ、DIO」


貴様とはもう口をきかん!
今すぐにでもそう叫びたいDIOである。しかしひっきりなしにがくがくと全身を揺さぶられている現状で下手に物を言おうものならば舌を噛み切りかねないことは明白であったし、それ以前に半開きになったDIOの唇は最早涙交じりの嬌声を垂れ流す器官としてしか機能していないので、どちらにせよDIOが如何ともしがたい承太郎への怒りを確かな言葉として吐き出すことは当面不可能であるのだった。
DIOはせめてもの抵抗に嬌声をかみ殺そうと、必死に唇を噛みしめる。そして今にも崩れ落ちんばかりに震える膝を叱咤し、やはり必死に両足を踏ん張った。足首に絡む引き摺り下ろされた衣服の下から、可哀想なほどに真っ赤になった爪先が覗いている。
手の届く範囲に体重を預ける壁のないリビングの一角にて、立ったままに背後から承太郎に『補給されている』DIOの身体はいよいよ限界を迎えようとしているのだ。
「おい、口……噛むなよ、お前」
「ん、んむぅっ、ぁ、は……!らっ、らにをしゅるぅっ、ひょーたろぉ!」
「噛めるもんなら噛んでみろ。今のお前が、俺の指が食いちぎれるもんならな」
「あ、は、ひゃっ、あ、あはァっ、あ……!」
力ずくでDIOの唇をこじ開けた承太郎の指先がDIOの口内へ侵入し、尖った牙や頬の内側、そして濡れた舌を愛撫する。益々DIOの膝は震え、後孔は一際きゅんと承太郎の性器を搾り上げた。承太郎は唇の端を吊り上げる。紅潮した頬を汗で濡らしながら浮かべたその表情は、やたらにサディスティックなものである。

「~~!!」

そんな承太郎の現況を横目で見咎めた瞬間、頭のてっぺんから爪先までを正体不明の衝撃が電流のように走り抜け、DIOは慌てて俯いた。
その拍子に口内の承太郎の指が抜け落ちる。口を閉じる暇もなく腹の深い場所を突き上げられる衝撃に、赤い唇からは唾液と嬌声が滴った。DIOは喘ぎながら髪を振り乱し、半狂乱にかぶりを振った。
「いやだ、ぁ、あ、あひっ、い、いやぁぁ!抜けっ、じょーたろ、ぬ、ぬいて、ぁ、あっ」
「っ、今更、なにを」
「は、ひっ、だ、だめだ、だめ、だめぇ、らめぇえ!!ひっ、あ、ぅ、ふぐっ、あ、ひ、いや、いや……!!」
DIOには『男に乱暴に抱かれた』という経験がない。
承太郎に出会う以前にその身を許してきた名も知らぬ男たちは心底DIOを崇拝している輩ばかりであったので、それはもう蝶よ花よ神よ主よと大事に大事にDIOを抱いたものだった。
そしてそんな男たちとは比較にならぬ程の慈愛の手で以てDIOに触れるのが、承太郎という男であったのだ。
ぶっきらぼうで無愛想、人生を賭けて付き合い抜くことをこっそり誓っている当のDIOへの当たりはやたらに淡白な承太郎ではあるが、性交時に於いてのじれったいまでの優しさはとくれば当初DIOも困惑したものだった。あまりにもじっとりねっとり優しく事を進めたがる承太郎に焦れたDIOはいくつか手を打ってみたのだが、結局はいつだってあの手この手で丸め込まれただただ承太郎に与えられる穏やかな快感に咽び泣く羽目になってしまうのだ。そうこうするうちにいつしかDIOは
「心の底から愛する相手とのセックスとはこういうものであったのだなぁ」
と100うん年を経て出会った愛なるものに結論を付け、抵抗をやめたのだった。
だからDIOにとっての承太郎とのセックスとは、ひたすらに愛と快感を与え続けられる物であり、決してこのように貪り尽くされるようなものではない。
こんなものは強姦ではないか、とDIOは思う。
少々裏切られたような気分にもなっていた。未だ承太郎に自分の知らぬ一面があったことに、ショックを受けている所もあった。承太郎への負の感情は膨れ上がってゆくばかりで、けれど承太郎を受け入れることに慣れ切ってしまった身体はこんな行為でもすっかり高まってしまっている。視線を落とせばしっかりとDIOの腰を掴み上げる承太郎の両手、そしてその少し下で勃起してしまっている自らの性器が目に入り、思わずDIOはあさっての方向へ目を反らす。そしてぐしぐしと、涙に濡れた両目を拭う。
DIOのそんな姿は疲労によりタガが外れた承太郎の嗜虐欲は掻き立てるばかりであった。

「音ぇ上げるにはまだ早ぇだろうが、おい」
「ひぅうぅっ!っ、っ、ひっ、く……!じょうたろぉ、いや、いやだっ、あ、あああ……」
「気付いてねーのか、お前、いつもより締まってる」
「そんなことしらない……!しるものかっ、このDIOがっ、このDIOがぁ!!」
「褒めてんだよ。泣くんじゃあねぇぜ」
「あ゛っ、ひぃい!っ……ゃ……や……もう、いや……!」
「……DIO」
基本的に、DIOには優しくしてやりたいと思っている承太郎である。
どれだけ時間が経っても口喧嘩は尽きないものだったし、それどころかお互い手が出ることもそう珍しくはなく、そのたびにDIOからは「貴様はもっとわたしを大事にするべきなのだ」と訴えられる始末ではあるが、それでも根本にあるのはDIOに抱いてしまった深い深い愛情なのだ。
今更見捨てるつもりも手放すつもりもない。共に地獄に落ちる覚悟など当の昔に決めている。
口では何と言いながらも、そんな承太郎の覚悟をなんとなく察しているからこそDIOは未だに傍若無人な態度を取れるのだ、あれは自分に甘えているだけなのだということを、ちゃんと承太郎は知っている。だからDIOが小憎らしい振る舞いをする時には、苛立ちよりもむしろ愛しさを募らせているものであるのだが――承太郎は生来の不器用であり、更にこれで結構な照れ屋でもあったので、どうしてもDIOへの当たりは淡白になってしまうのだった。
「DIO」
「はー、はっ、ひ……んんぁ……あ、あ……」
「DIO、」
そんな承太郎が性交の際だけ嘘のように優しくなるのは、普段これでもかと愛情表現ができないことの反動である。服を脱いで身体を繋げ合うという、日常の中の非日常の行為の中ではちょっと違う自分になってしまうことも許されるような気がした。つまり承太郎にとってのDIOとのセックスとは、普段は抑圧されている「どうしようもなくDIOを愛している己」を唯一解放することができる行為でもあったのだ。

だから――優しくしなければならない。そうしなければならない。
自分はDIOを愛しているのだから。
誰よりも愛しているのだから。

「――なにぶっ倒れそうになってんだよ、お前は!?」
「あぁああああああ!!!?」
自分自身に言い聞かせるような言葉が耳の奥で響くたび、承太郎の追い込みは激しさを増してゆく。
セックスが抑圧された己の解放であるというのなら、これも俺がずっとDIOにしたかったことなのだろう。
熱に蕩ける頭でぼんやりとそんなことを思いながら、承太郎は猛った熱をDIOの身体に打ち付ける。ちょっとした絶望感と多大なる罪悪感は、湧き出た傍から熱に溶かされ崩れていった。
愛している。好きだ。好きだ――泣いているお前も最高に可愛い。
弧を描く唇を舌で舐め、承太郎はDIOの腰を掴み直す。とうとうDIOの上半身は崩れ、男性器を食まされた臀部が室内灯に照らされた。その光景の卑猥さとDIOと確かに繋がっているのだという実感が、ずん、と承太郎の腰を重くする。
体積の増した体内の熱の感触に、DIOは涙を零して身悶えた。
「むりっ、むりぃっ、こんなでかいのむりぃぃ!!」
「ああ?んな声で言われても悦んでるようにしか聞こえねーぞ、オラ、ちゃんと立てよお前、好きなところ突いてやれねーぞ」
「よろこんでなどいない……このDIOはっ、このDIOはぁ……!」
「……ん……?」
垂れ下がった金髪が弱々しく揺れる。その向こうに突如、ぼんやりと浮かび上がったシルエットに承太郎は目を瞠った。
スタンドだ。DIOのザ・ワールドが、無機質な瞳で承太郎を見つめている。
「おいDIO、お前」
スタンド出して抵抗しなきゃならねぇ程嫌だったのか。
承太郎がそう問う前に、DIOはのろのろと体を起こす。そしてくったりと伸ばした両腕をザ・ワールドの首へと巻きつけ、自らのスタンドへ体重を預けた。縋りついているようでもある姿は酷く扇情的である。承太郎は生唾を飲み込んだ後に、DIOの項に口付けた。やはり嗜虐的に弧を描く唇で。
そんな光景を眺めるザ・ワールドの視線はどこまでも無機質だ。しかしDIOをぎゅうと抱き締める両腕だけがやたらに情熱的であり、切実だ。本体と同調しているのだろう、と承太郎は思った。
「いい子だ」
「ぁっ……!」
スタンドを使って逃げることも出来たのだろうに、それをしないDIOが承太郎は愛おしかった。そこまで気を回せる頭がなかったのかもしれないとも思うのだが、精神の具現化であるスタンドが抵抗ではなく性行為を補助するような動きを見せたのだということは、つまりそういうことなのだろう。
都合のいい解釈だ。承太郎は苦笑を零す。しかしそう外れてもいないのだろう見当に、沸々と湧きあがる喜びを押さえ込めそうにはない。
承太郎は努めて優しく、もう一度DIOの耳元で「いい子だ」と囁いてやりながら、そっとDIOの腹を撫でた。息の詰まるような嬌声を零したDIOが、ゆっくりと振り返る。白磁の頬は真っ赤に染まり、涙と汗に濡れていた。ぺたりと張り付く金の髪が艶めかしさを助長させている。
「じょうたろ……」
「これならもうちっと激しく動いても大丈夫だな?」
「や……やめてくれ……し、しんでしまうやもしれん……」
「こんなことで死にやしねーよ。死ぬほど気持ちよくなるだけだ」
「わ、わたしはだな、承太郎……!こわ……こ……怖い、のだ!こんなのは、その……初めてであるものだから……!」
「なにも怖がることはない。お前を抱いてるのは他でもない俺なんだぜ」
承太郎はDIOの濡れた頬に口付ける。おまけにわしわしと汗ばんだ金の髪を撫で回し、前髪に生え際にもキスをした。
「……ん……」
小さく頷き、DIOはザ・ワールドの首筋に顔を埋める。
DIOの視界の外で承太郎はふっと笑み、もう一度生白いうなじに口付けた。今度は居た堪れなくなる程の慈愛に緩んだ唇で。
「動くぞ」
「ん……~~っ!!?」
DIOが頷くと同時に、承太郎はDIOの身体を突き上げた。そして一番に深い場所へ自らの先端を押し付け、舐るように腰を押し付ける。
DIOへ、自分が一体どれほど深くまで犯されているのかを教え込むように。
お前のこんな場所にまで触れられるのは自分だけであるのだと、青い主張をするように。
大粒の涙を流しながら、DIOは声すら出せずに身悶えた。ザ・ワールドにしがみ付く両腕は、いよいよ切実さを増している。
「いいか?……俺はいい、気持ちいい」
「ん……!ん……!わたし、も……!」
足りない言葉を補うべく、DIOはぶんぶんと首肯する。健気ですらある姿に、承太郎はどうしようもなく興奮した。衝動的に、金の髪の合間から覗く耳を甘噛みする。そして律動を再開させた。
「~~ひっ、ああっ、あぅっ、あ、はっ……!」
自らのスタンドに取り縋り喘ぐDIOはやたらに初心だ。なのに承太郎を食む内壁は精液を一滴たりとも逃さず搾り取ろうとするかのように、いやらしい収縮を続けている。
いい加減崩れ落ちそうに震えるDIOの片脚を抱え上げ、承太郎は一際深い場所を突き上げた。DIOの頬や口の端、顔中に雑なキスを落としながら、承太郎は何度も何度もDIOの身体を自らの熱で凌辱した。
「じょーたっ、じょーたろっ、あっ、あ゛ーぁっ、ひっ、く、ぅあ、あっ」
赤い瞳は傍目に見ても焦点が合っていない。酷く虚ろだ。嬌声は益々甘ったるくとろけている。いつの間にかDIOの理性は瓦解してしまっていた。
「あっ、あっ、きもちぃっ、すごいじょーたろっ、すごいぃい!」
「死んじまう、んじゃあなかったのか、お前?」
「ん、ああんっ、しぬっ、しんじゃうじょうたろぉぉっ、いいっ、イイっ、あ、あは……!」
「お前、」
DIOの止まり木と化していたザ・ワールドが不意に動く。DIOの背から剥がれた片腕が向かう先は、先走りを垂れ流す勃起したDIOの性器だった。DIOを掻き抱くもう片方の腕は、その指先は、硬く芯を持った乳首を押し潰すように愛撫している。
スタンドに意志があるわけではない。ザ・ワールドの行動は、すべてがDIOの無意識に因るものなのだ。
「ふ、ぅうん……っ、ん、んん~……!」
自らのスタンドと恋人である男からの愛撫にDIOは乱れる。緩んだ口元はいやらしく笑んでいる。元々快楽に弱い所のあったDIOではあったが、こうまで乱れる姿は承太郎も初めて目にするものだった。
息を飲み、数秒気圧された後に、承太郎は負けじとDIOを抱き締めその身体を攻め立てた。顔を近づければキスを乞うように顎を持ち上げるDIOの姿が、果てしなく愛おしかった。
「オナってんじゃあねぇよ……このどすけべ」
「あ、ぁ、ち、ちがっ、ひがうぅっ、わ、わたしがやらせてるのでは、なくてぇ、ひっ、あ、ぁひっ」
「違わないだろう?」
「~~っ、ち……ちがわ、ない……わたしは、わたしはっ……!」
「好きなんだよな、お前、気持ちのいいことが」
「そ、そうっ、すき、すきぃっ、だいすきぃぃ!」
「……俺もだ」
「へ、ぁ……じょ、じょうたろ……」
「お前とするのは、なんつーか……たまらん」
「……ふ、ふへ、ぁ、ふふ……そうか……そうか、じょーたろぉも、わたしと、おなじ……っ、あ、あああ!?ああっ、あ、あ、や、やだっ、す、すごいぃっ、すごいのくるぅう!じょうたろっ、じょうたろっ、あ、ひ、あ、ああぁ……!!」
「く、っ、……DIO……!」
ザ・ワールドの手中でDIOが絶頂を迎える。時を殆ど同じくして、承太郎はDIOの中で射精した。
DIOは焦点の合わない虚ろな目で承太郎を見る。承太郎も、熱の余波で涙の滲む双眸でDIOを見返し、そして名前を呼びあうより早くキスをした。DIOの腕が承太郎の首へと回される。気付いた時にはザ・ワールドは消えていた。



「悪くなかった」
「マジでか」
「いや……なんというかだな。死ぬほど腹は立っているし、きっと相手が貴様でなければ殺していたのだろうが……ううむ、ええと、そうだな……貴様はあれだろう、わたしが憎くてああいう抱き方をしたのではないのだろう?」
「当たり前だ。……多分俺は、甘えたかったんだろうな、お前に。これまで俺がお前を甘やかしてきたみたいに、今日はこんなに疲れてるんだからお前が俺をと。好きで甘やかしてきておいて勝手を言うな、と言われれば返す言葉はないんだが」
「まだまだ子供だな、承太郎」
「やっと子供になれたんだ。お前の前で」
「ふふ、言われてみればそうかもしれんな。貴様は昔からわたしの前ではスマートな男の格好をしたがっていたものな。それがどうして、急にまた?」
「きっかけなんか、ないんだろう。ただ今日この日にお前に甘えたいと思ってしまった。それだけのことなんだ、きっと」
「20年も頑張ってきたのにな」
「よく20年も頑張ったと言ってくれ」
「知るか。格好付けたがったのは、貴様のエゴでしかないだろうに」
「はは、そりゃあそうだ」
「まだまだ枯れてくれるなよ、承太郎」
「努力はする」
「承太郎」
「なんだよ」
「……いや。もう長く同じ時を過ごしてきたつもりであるが、未だこのDIOも知らぬ貴様がいたのだなぁ。おかしくもあるし、悔しくもある」
「ま……そうしたもんだろう。俺だってお前が臨界突破するとスタンドまで使って自慰するとは――どうしたお前急に。おい、それ俺のクッションだぜ。顔上げろよ」
「……あれは無意識だったのだ……本当に、わたしが命じたわけではなくて……」
「照れてるのか?お前」
「……wryyyyyyyy……」
「未だにお前の恥じらいのスイッチがどこにあるか分からねーぜ。オラ、気ぃ済むまで照れたら風呂行くぞ」
「…………」

こくりと頷いたDIOの頭を撫でながら、ああ幸せなものだなぁと。
とてもとても普遍的な幸せを、承太郎は穏やかに笑みながらゆっくりと咀嚼したのだった。




17歳の時はええかっこしいで甘え下手だった承太郎が40過ぎたらカッコつけるのにも疲れてちょっとずつ甘えてくるようになるのとかいいですよね!


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